カニの旬はいつ?
カニの旬といえば、一般的に冬というイメージがありますが、実はカニの種類によって旬の季節はさまざまなのです。
冬の主役は鍋になるため、カニを鍋で食べるには旬といえば旬ですが、これが、すなわち、漁の時期ということでは必ずしもありません。
日本近海やアラスカ沖でも行われておりますが、日本と季節が逆の南半球でも漁は行われております。
カニの生態からいうと、メスは産卵期では身が痩せてしまいますし、世界的に繁殖期は資源保護のために禁漁となる事が多いです。
日本近海物では、解禁された時期を旬と言うことが多いのです。
ズワイガニの旬は、11月から3月までの時期です。春先になると産卵の時期に入りますので、自治体や漁協単位で禁漁期になります。
タラバガニの産卵期は4∼6月で、北海道での漁期は主に1月∼5月と9月、そして、10月の流氷がなくなってからの春から夏が最も多いです。
また、11月∼12月の冬場にも水揚げはありますが、それほど多くありません。
すなわち、たくさん水揚げがある時期ということであれば、北海道のタラバガニの旬は春から夏にかけてということになります。
毛ガニは、タラバガニやズワイガニと違って一年中どこかの海域で漁が行われています。
例えば、北海道では、春はオホーツク海、夏は噴火(内浦)湾、秋は釧路や根室沿岸、冬は日高沖、十勝沿岸。ちなみに岩手では12∼3月が漁期となっています。
オホーツク海は、冬は海が流氷で覆われているため、漁は流氷が去る「海明け」(3月頃)からまり、7月∼8月頃まで続きます。実は、北海道の毛ガニの場合は冬よりも春から夏にかけての方がおいしいのです。