プラセンタ製品の安全性と危険性
現在、プラセンタを原材料とした医薬品、サプリメント、化粧品など、多くの製品が作られています。
プラセンタの成分は胎盤から抽出されますが、医療機関で使用されるプラセンタ注射薬は、人の胎盤を原料としているため「特定生物由来製品」に指定されます。
「特定生物由来製品」には、その製造工程から市販後まで様々な安全対策が講じられております。
しかし、現状では、製造工程で取り除けない未知のウイルスや病原体の存在を完全には否定はできず、感染症などのリスクはゼロとは言いえません。
現在、日本においては、プラセンタ注射薬による感染症の報告はありませんが、プラセンタ注射薬を打つ際には、同意書を求められます。
一方、国内で流通している内服薬やサプリメント、あるいは、化粧品の原料となるプラセンタは、豚や馬など動物の胎盤を原料としています。
以前は、牛の胎盤が使用されていたこともありましたが、狂牛病(BSE)の発生を機に、厚生労働省からは「BSEが発生している国の牛や羊など反芻動物の胎盤を原料としないこと」との通知が出されております。
この他、羊由来のプラセンタも流通していますが、輸入によるものですから、原産国などをしっかりチェックしリスクを回避しましょう。
いずれにしても、これら商品の製造工程では、微生物の有無のチェックや滅菌処理などが行われ安全性が保たれています。