「宿便」の形態と特徴
「宿便」とは、腸管内に長くたまっている便のことを指す言葉ですが2つの使われ方があります。
「滞留便」は、腸管内に長くたまっている便で、これは、便秘の一種ですので、実際に存在することが分かっています。
もう一つは、便通があるのに、腸管内にヘドロのようにこびりつき、なかなか排泄されない便です。
便が長期間腸の中にあれば身体にとってよくないのは確かです。
かといって、排泄や「毒出し」にこだわって、浣腸や下剤を使って頻繁に腸の中を空にしようとすることは、身体によくありません。
いずれにしても、長く腸内にとどまっていた宿便には、通常の便と比較して違いがあります。
まずニオイですが、強烈な悪臭がします。便の臭いは腸内の環境に大きく左右されますので、長い間腸内にとどまっていたため、腐敗して悪臭がするのは当然のことでしょう。
色は健康な便の色である黄土色ではなく、不健康な便の色である黒色で、腸内がアルカリ性で、悪玉菌が多い時の色と言われております。
形はドロドロの人もいれば、うさぎのフンのようにコロコロという人もあるようです。宿便が出る時は、腹痛はないという人もいればあるという人もいるようです。