体臭の原因
■臭いの元は汗と皮脂と雑菌です。
汗をかいた後は汗臭くなりますが、実は、皮脂や汗は、分泌されたばかりではほぼ無臭なのです。
ところが、時間が経つに従って、皮膚常在菌が作用して、これらに含まれる脂質やタンパク質やアミノ酸などの成分が酸化し分解され、これが、不快なニオイのするガス(揮発性成分)を発するようになります。
特に、日頃から汗をかかない生活を続けていると、汗がベタベタになって雑菌が繁殖しやすくなり、いわゆる「汗臭い」状態になります。
また、ストレスも活性酸素を発生させやすいので、過酸化脂質をつくり、それが臭い物質を発生させる原因となるのです。
■体の洗い過ぎによる体臭
人間の体は洗い落とされた脂分を補うべく過剰に皮脂を分泌しますが、それが匂いや体臭の原因となります。
例えば、体がベトベトしているからといって、ボディータオルで身体を洗う時に強くこすったり、洗浄力の強いボディーソープなどを使ったりすると、身体に必要な皮脂が奪われて肌が乾燥してしまい、体臭がキツくなってしまう原因となります。
■疲労が溜まることによる疲労臭
健康な状態で出る汗と、疲労した時の汗とでは、汗の成分が違います。
分泌物は汗だけではなく皮脂などもありますが、これらの分泌物の成分が、疲労によって変化するためなのです。
すなわち、疲れが溜まっていると肝機能が弱まり、血液中のアンモニア量が増えてしまい、それに伴って、皮膚からアンモニア臭が発生しることがあります。これを「疲労臭」と言います。
■肉中心の食生活による体臭
日本人の食生活が、野菜中心の食生活から欧米のように肉食中心に変化したことによって、日本人は体臭が強くなったと言われています。
脂質の多い食生活を続けていると、皮脂腺から分泌される油脂成分も多くなり体臭が強まるからです。