介護の負担とは?

■身体的な負担

起床介助、座る場所などを変える移動介助、体位介助、衣服の着脱、トイレや入浴の介助など、介護者は、要介護者の体を一日に何度も持ち上げたり、支えたりしなければなりません。こうした行動は、腰、ひざ、腕などに過度な負担がかかります。

さらには、散歩や通院の付き添い、夜中に何度も行うトイレ介助やおむつ交換は、身体の疲れだけでなく、睡眠が十分とれなくなります。とれない介護者も多くいます。

こうしたことを毎日繰り返せば、介護者の身体的負担は相当なものになります。

■精神的な負担

要介護者との関係だけではなく、家族や親族との関係、あるいは、介護スタッフとの関係など、いろいろな立場の人との関係に疲れてしまい、精神的な負担に加え孤独感を深めていきます。

■認知症介護の負担

認知症が進むにつれ、介護者の負担はさらに増大していきます。朝から晩まで同じことの繰り返し、夜中の徘徊、失禁、暴言や暴行、無断外出など様々な症状が出てくると、これに対応しきれず、疲れ果てていきます。

■経済的な負担

介護保険を使って訪問介護などのサービスを受けたとしても、紙おむつや防水シーツ、介護食品などの介護用品にお金がかかります。

また、介護離職を余儀なくされると、収入が途絶えてしまい、貯蓄の切り崩し要介護者の年金に頼らざるを得なくなり、経済的な不安を抱えることになります。

 

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