老人ホーム・介護施設の選びのポイント

老人ホーム・介護施設を選ぶポイントは、サービス・費用・周辺環境・特徴の4つです。

■サービス

その施設で提供されている介護や医療サービスの範囲・内容を確認しましょう。

掃除や洗濯の援助だけで良い人もいれば、食事・排泄といった身体介助が必要な人、たん吸引などの医療ケアが必須な人など、必要な介護や医療ケアは、それぞれ異っております。

また、現在必要なサービスだけでなく、将来必要となりそうなサービスも考慮して施設を選びましょう

その他にも、レクリエーションやイベントの開催状況、買い物代行やシーツ交換の有無、外出先への送迎や理美容など、介護や医療以外で提供される各種サービスの内容も把握しましょう。

■費用

基本料金である初期費用や月額費用は、選んだプランによってかなり料金が変わってくるので注意が必要です

特に、入居金などの初期費用は契約方式や部屋のタイプによって差があります

また、介護サービス費や居住費といった月額費用は、施設の種類、要介護度、初期費用の額によっても変わってきます

手持ち資産や今後の収入に基づいて、無理のない範囲で、最も条件の良い施設を選びましょう

別途費用としては、シーツ交換やおむつ代などのサービス費、新聞・雑誌費などの娯楽費が掛かります

こうした生活費は、施設によって価格設定が異なりますので、ニーズや希望に応じて、納得できる料金設定の施設を選びましょう。

■周辺環境・設備

施設が所在している地理的な環境によって、入居者の生活は大きな影響を受けますので、交通アクセスや周辺環境は、様々な角度から検討しましょう

家族や友人との付き合い、病院への通院、地元との繋がりなどがどのようになるかを想像することが大切です。

最も利便性が高く、フィーリングの合う施設を選びましょう。

■居室・共同設備

有料老人ホームの場合だと、居室の広さは13平米、18平米、25平米などのタイプがあり、居室内の設備も、洗面台・収納設備・トイレ・バスなどに差があります

また、共同設備には色々なバリエーションがあり、ロビーやフロント、食堂や談話室といった基本設備だけでなく、図書館やフィトネスセンターまでも用意されている施設もあります。

予算や趣味・嗜好を勘案しながら、納得できる施設を選択しましょう。

■食事・運営方針

食事は生活の満足度を高める重要な要素です。洋食中心、和食中心、和洋折衷などいろいろあります

また、療養食や介護食に対応しているか、特別メニューが用意されているかなどもチェックが必要です

施設の運営方針は、施設での生活に大きな影響を与える要素ですから、施設長や施設スタッフの雰囲気や人柄を左右します

またホームページやカタログなどの出来具合からも、施設の雰囲気はある程度つかめます。

条件に合う施設をある程度絞り込むことが出来たら、次は、介護施設の見学・体験入居へと進むことになります。