乳酸菌とは?
乳酸菌とは、オリゴ糖などの糖を利用して、乳酸をはじめとする酸をつくりだす細菌の総称で、自然界に広く存在しています。
人間の体内にすんでいるのは、各種のビフィズス菌、アシドフィルス菌、腸球菌の一種であるフェカーリス菌などで、これらは善玉菌と呼ばれ、その働きをプロバイオティクスと呼んでいます。
乳酸菌は、腸内にすむ細菌のバランスを整えることにより健康に役立っています。
また、腸内を酸性側に傾けて腸内の腐敗を抑えたり、あるいは、腸のぜん動運動を助けて便秘を改善したりする効果があります。
具体的には、腸内にすむ乳酸菌、ビフィズス菌を増やし、腸内の有用菌を増やしたり、乳酸や酢酸を産生して、腸の運動を促進して、有害菌の増殖を抑制します。
さらに最近の研究では、免疫機能の向上や、中性脂肪・血中コレステロール値の低下といったはたらきもあることが知られてきました。
このため、近年では、乳酸菌は腸内細菌のバランスを改善することによって健康によい影響を与える微生物「プロバイオティクス」として注目されています。
このように、乳酸菌で病気の予防や改善を行い、健康づくりに役立てようという動きが進んでいるのです。