乳酸菌と免疫力との関係

免疫とは体内で発生したガン細胞や外から侵入した細菌やウイルスなどを常に監視して、これらを撃退する自己防衛システムのことです。

もし、この免疫というシステムがなかったら、すぐに何らかの病気にかかってしまいます。

免疫は「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。

自然免疫は免疫システムの最前線で、体に侵入してきたウイルスなどに感染した細胞を真っ先に攻撃するNK細胞や、貪食細胞、抗原提示細胞などからなります。

さらに、特定の細菌やウイルスを攻撃する抗体を作り出すB細胞やその働きを制御するT細胞といった「獲得免疫」が活躍します。

免疫システムは15歳までに出来上がり、20歳を超えると免疫力は落ちていきます。

栄養バランスが崩れた偏った食生活、加齢、ストレスに晒されると免疫力が低下してしまいます。

その結果、風邪などの感染症にかかりやすくなり、ひいてはガンになりやすい状況に陥ってしまうのです。

免疫力が下がると、ウイルス・感染症などにかかりやすくなる、ガンになりやすい状況に陥る、肌が荒れる、花粉症・アトピーなどのアレルギー症状が生じやすくなる、下痢をしやすくなる、疲れやすくなるといった症状が現れてきます。

こうした重要な働きをしている免疫機能に大きく関わっているものの一つが「善玉菌」である乳酸菌です。

腸は食べ物だけでなく、病原体となる細菌やウイルスにも毎日触れています。

このため、腸には免疫細胞の約6割が存在しているといわれております。

この免疫細胞を活性化させるには、腸内環境を整えて腸内の善玉菌を増やす必要があります。

この善玉菌を増やすには善玉菌の餌になる食物を摂取することです。

乳酸菌はそれ自体が善玉菌であり、他の善玉菌の餌にもなります。

腸内の免疫細胞を活性化できる食べ物をとっているかどうかが、免疫力を大きく左右します。

乳酸菌を含む食物はヨーグルトなどの乳製品の他に、日本古来の植物由来の乳酸菌で発酵させた数々の発酵食品があります。

発酵食品をつくる菌には、乳酸菌、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などがあります。

これらは日本人の身体に一番合っており、昔から、こうした発酵食品をとることで免疫力を高めていたのです。

 

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