過剰な糖質制限による健康リスク

糖質に含まれる食物繊維は、大腸内で腸内細菌に分解されると「短鎖脂肪酸」という物質を生み出します。

短鎖脂肪酸腸には、内環境を整える、大腸のバリア機能を高める、コレステロールの合成を抑制すると言った様々な健康効果があります。

過剰な糖質制限をすると食物繊維が不足するため、こうした短鎖脂肪酸がもたらす効果を得られなくなるというリスクが生じます。

糖質制限を実践する際によく見られるのが、糖質を減らす代わりに脂質を増やしてしまうケースです。

これでは、いくら糖質を抑えても摂取エネルギー量は減らず、むしろ増える可能性すらあるため、なかなか減量には結びつきません。

しかも、脂質の割合が高い食事は、心筋梗塞をはじめとした動脈硬化系疾患のリスクを高めてしまいます。

このため、たとえ血糖値を正常化できても脂質異常が起こるため、健康とはいえない状態となるので、糖質制限中は脂質の摂取エネルギー量をチェックする必要があります。

また、からだに余分な脂肪がない普通体型・やせ型の方が糖質制限をすると、たんぱく質をエネルギー源としてエネルギー消費します。

すると、筋肉や様々な臓器の衰えを招き、筋肉量が減少してサルコペニアなどのリスクを上昇させかねません。

つまり、糖質制限によるダイエットに適しているのは、肥満もしくは太り気味の方ということになります。

肥満ではない方は、糖質を減らすではなくバランスのよい食事を心がけ、摂取エネルギー量を意識することで体形や健康を維持するようにしましょう。

肥満や多くの生活習慣病になる原因は、糖質だけの摂りすぎではなく、食事総量(摂取エネルギー)のオーバーなのです。

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