蓄電池の導入コスト

最もコストの安い蓄電池は鉛蓄電池で、1kWhあたり5万円です。

一方、最もコストが高いのはリチウムイオン電池で、1kWhあたり20万円と、鉛蓄電池の4倍ものコストが掛かるとされています。

この格差は、鉛蓄電池に用いられる材料(鉛・硫酸)が安定的に存在しているため安価なのに対し、リチウムイオン電池は希少で高価な材料を用い、複雑な製造過程を経て製造されていることから生じるものです。

一方、構成材料が資源的に豊富なNAS電池のコストは、鉛蓄電池よりも安く1kWhあたり4万円、負極に水素吸蔵合金を用いるニッケル水素電池は、1kWhあたり10万円となっています。

防災対策の一つとして注目を集めているのは、定置用リチウムイオン蓄電池ですが、その販売価格は1kWhあたり30万円前後と非常に高価で、しかも、寿命が10年未満であることを考えると、電気料金の削減分を差し引いてもコストの回収は難しいのが現状です。

このため、地方自治体が行う補助金事業や、リースを活用することによって、安く導入する工夫が必要となります。

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