浄水器の種類と仕組み
浄水器とは、水道水をさらに浄化することによって塩素やその他の有害物質、水道経路のゴミ、サビなどを取り除き、より美味しく、より安全な水にする装置のことを言います。
市販されているボトル入りミネラルウォーターやウォーターサーバーよりも安価なため、家庭用水処理装置として人気があります。
■活性炭浄水器
ろ材に細かい穴が無数に空いた炭素物質を使うことによって、塩素やカルキ臭を一時的に取り除くことが出来ます。
活性炭に吸着した細菌などの繁殖を抑えるため、銀やその他の抗菌処理剤が使用されているものもあります。
この方式の浄水器は多種発売されており、気軽に購入することができますが、安価なものは吸着期間が短く、交換が頻繁に必要となるため、結局は、コスト高になることもあります。
また、種類によっては取り除くことのできない物質もあります。
■活性炭+中空糸膜浄水器
ミクロン単位の孔が無数に空いた化学繊維(中空糸膜)と活性炭を組み合わせたタイプです。
中空糸膜は、「0.01∼0.1ミクロンの超マイクロフィルターを使用」と表示している場合、「0.01∼0.1」というのは、最小口径の大きさで、もし最大が0.5ミクロン以上あると、そこを通って有害細菌がフィルターを通過する可能性があります。
■逆浸透膜(RO膜)浄水器
水分子しか通さない膜に圧力をかけて純水を作りますので、水分子以外の不純物は殆ど取り除くことが出来るという点では安心です。
ただ、装置が大きく、浄水をつくるのに70%もの廃棄水ができてしまう上に、時間がかかることや、体に有益なミネラルをも除去してしまうというマイナス面もあります。
このため、水本来の美味しさを損なってしまい、飲料としては質が劣ることになります。