浄水器のランニングコストについて
浄水器を効果的に使用するためには、カートリッジの交換は必須です。
もし、これを怠れば、いくら浄水器を通しても、普通の水道水を飲んでいるのと同じことになります。
飲料水や調理に使用する水を含め1人1日当たり約3リットル。4人家族であれば1日あたり約12リットルの水が必要ですので、1年では4,380リットルほどの浄化水が必要となります。
これを元に、1年の中でカートリッジを何回交換して、どのくらいのランニングコストがかかるかを計算することも大切です。
現在市販されている浄水器のほとんどは、活性炭による臭気成分、トリハロメタン、農薬などの吸着除去と、膜ろ過による微生物除去の除去が行われますので、ろ過能力の限界前にカートリッジ(浄化媒体)の交換が必要です。
蛇口先に取り付ける簡易式の浄水器やポット型の浄水器では、最初に製品を購入する場合は、1万円ほどで購入できますが、早いタイミングでカートリッジ交換が必要となるので、長期に浄水した水を飲みたい場合には割高になってしまいます。 その一例を紹介すると、
ポット型のフィルターの換時期は6ヶ月程度で、少ない量で浄水するためフィルターの寿命が短くなりコストは割高となります。
また、蛇口直結型のカートリッジ交換回数は年6回で、年間費用18,000円程度、年間の浄水能力3,650リットル程度ですから1リットル当たりの料金0.49円となります。
据え置き型のカートリッジ交換回数年2回で、年間費用32,000円程度、年間の浄水能力15,000リットル程度ですから、1リットル当たりの料金0.21円になります。
セントラル型のカートリッジ交換回数年1回で、年間費用36,000円程度、年間の浄水能力500,000リットル程度ですから、1リットル当たりの料金0.07円となり、浄水器の中では最もコスパが良いことになります。
浄水器によっては、1週間に1回、熱湯でカートリッジを洗浄する製品もありますが、7年使用後には、カートリッジ交換が必要となり6∼7万円ほどの費用がかかります。
ただ、洗浄をすることにより浄水能力が100%回復するわけではありませんし、洗浄作業の手間・消費エネルギー(電気代・ガス代・水道代)も考慮して選んだ方が良いでしょう。